つきぬけた

3×3×3




忘れていたよ。
これが大事なことだった。


先日の教授裏切り事件簿の夜。
その日私は突き抜けた。


何って卒論ですたい。
裏切り記念日・・この日毎週行う卒論の添削・指導があったのだが
私ははっきりいって行き詰っていた。


文を書くのは大好きである。
しかし、「論文」と言う言葉の魔術にかかり
自分を見失い、パソコンの中でくすぶっていた。


教授にとりあえずやった論文を見せてみた。
「君らしさが何もない」
「面白くもなんともない」
「小学校の校長が書いたようなどこにでもある文」
「君は普段こんな言い回しをするの?」
まさにそのとおり。
自分でも面白くもなんともないと思いながら
でも早く形にしないとと気ばかりが焦っていた。
その結果がこうである。


現在私が取り組んでいるのは第一章で
第一章では自分の感情を込める項目というより
調査地の概要・地形・風土・歴史をまとめる項目なのである。


この項目で私らしさを!?
「論文」に捉われていれば面白くはなくても多分「論文」が出来上がるだろう。
でもこの論文は私の頭がやることなのだ。
私じゃなければできない論文にしたい!
そうずっと思っていたのに「論文」調にまとめようと考えながら取り組む自分がいた。
恥ずかしい。
ようこれを教授に見せたよなと思う。
怖いもの知らずだ。


とにかく自分の言葉でやってみろと言われた。
「論文」と言う言葉に捉われるな。
難しい言い回しはいらない。


だまされたと思って一晩とにかくやってみた。
いつものレポート書く気持ちで。
誰かに手紙書く気持ちで。
こうやって自由に日記書いてる気持ちで。


はぁ・・・・
できるじゃねぇか。


できましたですわよ。
できたできた!
うんできた!


翌日早速教授へ見せに。
「なんだ、やっぱりできるじゃないの!」
「これぞあなたの文だよ」


嬉しい。
やっぱり書き物は面白くないと。
人間も。


面白い事が私は大好き。



さて、長々ときてますが突き抜けた記念に
あの人達の「つきぬけた」を。
歌詞まんまだといけないかもしれんので
坂本さんの口調に合わせ微妙に変化をつけていきたいと思います。


  レコードのミゾで暮らすぅ廃盤の妖精たちぃ
  俺の部屋で踊るのは・・・やめてくれ!!!
  髪の毛の中で遊ぶぅ子供のままの君達ぃ(金切り声で)
  心を振るわせているぅだけなのに
  け、だ、い、た、け、ぬ、き、つぅ、
  け、だ、い、た、け、ぬ、き、つぅ、
  け、だ、い、た、け、ぬ、き、つぅ、
  つきぬけた


  逆の世界で同時にぃ裏返しの俺がいてぇ
  裏返しの恋人とぉ愛し合う
  何もかも忘れられる真っ白になれるときが
  あるならそれだけでいい それでいい!!
  け、だ、い、た、け、ぬ、き、つぅ、
  け、だ、い、た、け、ぬ、き、つぅ、
  け、だ、い、た、け、ぬ、き、つぅ、
  つきぬけた、あ、あ、あ、あ、あ、あ、