日傘の行方

やっぱアホ・・




昨晩母親と電話で話をした。


気付いたら一時間半・・・長すぎる。
最後の方はほとんど言い争いだったが・・・・・・


その電話で、ものすごーーく面白い話を聞いた。
と言っても、身内もしくは弟の人となりを知っていないと
なかなか意味不明な笑い話なのだが。


先日母は誕生日を迎えた。
しかし誕生日当日、弟は「おめでとう」とも、プレゼントを差し出す素振りもしないので
母は「なんで誕生日なのに何もないのよぉ〜〜!」と弟を責めてみた。


「だってどうせ俺が買ってきたプレゼントなんか欲しくないんやろ・・・」
としょぼくれた弟らしからぬ返答。
「いつそんな事言ったのよ!」
「だって母の日にプレゼント受け取らんかったやろー!!」


・・・・・??
母が遠い記憶をたどってみると・・


母の日の夜、
弟はまるで「明日の天気って晴れ?」ぐらいのテンションで
「なぁ日傘欲しくない?」
と母に聞いたらしい。
日傘などめったに差さない母は、
「まぁ家に何本かあるし、わざわざ買うものでもないし別にいらないなぁ」
と答えたそうな・・・・。


まさか弟が自分のために母の日のプレゼントを用意しているなんて
夢にも思わなかったのである。
(まぁ・・・弟の日々の行いが悪いのが原因なんだが・・・)
その結果、母の日当日なのに気の利かない鈍感な返事を・・・・!ばかばかー!!


んで、こっからがどういう神経してんだかと言いたくなるのだが
弟は母に日傘はいらないと言われ
「ふ〜ん・・・日傘はいらんのか・・」
と引き下がるのである!!信じられない!
せっかくの日傘は、その日からずっと自分の部屋で眠ることになるのである。


そして、冒頭の誕生日の話に繋がるのだが、
母に「なんで誕生日なのに何もないのよぉ〜〜!」と言われた弟は
「じゃあ待ってろ」と自分の部屋へ行き
「そんなら日傘をやろう」
と、冬も近付く10月の暮れにようやく日傘を手渡す事ができた。


弟は、母の日誕生日などの贈り物や、ありがとうを言う日に
何かをしたことがない。(私の記憶が確かなら・・)


「おめでとうって言ってよーー!」と言われて、ちゃかして言ったり
私と連名で物をあげたことはあった。
しかし・・・・まさか・・・・
ちゃんと母の日に日傘なんてシャレたものを用意しているなんて・・・・
ちょっと絶対に誰にも想像できなかった・・・・


ちょっと見直したぞ!
そして意味不明な押しの弱さと、贈り物の渡し方を知らない馬鹿さ加減は
「あぁ、やっっっぱアホなんやな・・・」と思ってしまうが
なかなか面白いではないか!
久々に電話越しの話で笑ったぞ!


立派立派!