ふわふわの?

左奥がフワリ




さて皆さん(←浜村淳風に)
「フワリ」って何だかご存知でしょうか。


喜界島でよく食べられるオイモなんですが
「田芋」という里芋のような食感の芋の茎の部分なのです。
刈り取った「フワリ」はフキのような風貌。


これを採るには大変な苦労が必要だと祖母は教えてくれた。
「フワリ」を採るには田芋の茎を掻き分けてしゃがみこんだまま
茎と茎の先の大きな葉っぱ(カエルが持ってそうな)の下で
延々と刈り取るのだそう。
これを夏の暑い炎天下で行うのだ。


私はこの「フワリ」をある高倉の持ち主の方から頂いた。


私が一人で実測をしている最中に
「ちょっと畑のほうに行ってくるね」
と出て行った。
畑に行ったことを特に気にしていなかったのだが
その日の作業も一段落して、帰る旨を旦那さんに告げたところ
「ちょっと待ってて!!」
と畑へ行ってしまった。しばらく待っていると
「○○ちゃん(私の名前が入る)にあげようと思って採りに行ってたー」
と奥さんが大量のフワリを持って帰ってきた。


私は、その時点でフワリ採りがどんなに大変な作業か知らず
ただただ「私のために」ってのに感激し、喜んで頂いてきた。


祖母の家に帰りその事を伝えると
「えぇ!?これ採るのは本当にしんどいのに、わざわざ採りに行ったの?!」
とものすごく驚かれてしまった。
そしてどんなに大変なのかを教えてもらったのだった。


そんな優しくて温かい気持ちのこもった「フワリ」を
本日喜界島に到着した母親も一緒に油うどんにして食した。


食感はフキのもっと柔らかい感じでシャクシャクしているが
私の心は温かい気持ちがフワリフワリと湧き上がっていた。